「右払い」を習得しよう
5年生の書写。最初の課題は「道」という字ですが、この字の「しんにょう」の部位には「右払い」が含まれています。
右払いは4年生にも出てくるのですが、毛筆で右払いの形を整えるのがかなり難易度が高い。
この筆使いには上下運動と曲線を書く動作が同時に含まれるため、ほとんどが払いではなく「ハネ」になってしまうのです。
子どもたちにコツと書き方を教えて取り組んでもらいました。
当然うまくいかない子もいました。
ただ、うまくいかないからといってあきらめてしまうのと、うまくいかない自分と向き合って取り組むのとでは全く別物であると思います。
人は成長するにつれて、自分の特性や向き・不向きを理解し、うまくいくことだけを優先して自分の心に仮面をつけて大人になっていきますが、果たしてそれで本当に成長といえるのだろうか。
うまくいかないからやめるのではなく、うまくいくまで粘り強く続けることこそ未来を切り拓く力につながるはずです。
最後に成功すれば、うまくいかなかったことは成功するまでの過程になり、礎になるのです。
たかが習字、されど習字。学習はすべてにおいて学び育つための機会であると思って指導に力を入れています。
うまくいったときの子どもたちの顔、すてきだと思いませんか?