平和集会(高学年)
12月11日(木) 高学年で平和集会を行いました。
「神風特別攻撃隊」
第二次世界大戦中の1944年10月~終戦にかけて行われた、戦闘機に爆弾を付け、機体ごと空母に突撃するという非人道的な作戦です。
16歳~20歳の若者たちが「日本を守るため」「戦争で勝利するため」「お国のため」などの大義名分によってこの作戦に参加し、約4000人が帰らぬ人となりました。
松江校区にも常川昭吾さんという方が戦時中特攻隊に参加し、特攻を行う前に終戦を迎えたという史実があります。
圧倒的戦力の差、戦況が不利な事実を当時の日本政府は公表せず、「精神力の力で勝つ」という理不尽な理由で多くの失わなくていい命を犠牲にしました。
戦時中にあった無言の圧力。断れば「非国民」とさげすまれる中で「大切なものを守るため」とでしか自分を言い聞かせる術がなかった。そう思い込まなければ命を捨てる覚悟ができなかった。
そんな人の心の無防備な部分や優しさにつけこんで犠牲にされてしまうのが戦争です。
今、日中の関係悪化が懸念されています。もし中国と戦争が起こったらどうなるかも知ってもらいました。
日本と中国の戦力差はおよそ10倍。そんな国と戦争なんてしたら日本は消えてしまうかもしれません。
この日本には日本国憲法第九条「戦争の放棄」があります。
絶対に戦争はしない。起こさせない。そんな思いが80年の平和を維持してきました。
平和を守り維持することは今を生きる私たち全員の責務であり、この憲法は平和な未来を子どもたちに残し、託すために作られた二度と過ちを起こさせないという強き決意です。
この先もずっと平和な日本であるように戦争があった事実を伝え続けなければなりません。
特攻の記憶を紹介した動画にこんな一文があります。
「語られなかった言葉に耳を澄ますこと。忘れられた想いに目を向けること。そして何より今ここにある日本という国が誰かの命によって繋がれてきたという事実に静かに感謝すること。
戦争を知らない私たちだからこそ知る努力をやめてはいけません。向き合う勇気を持たなければなりません。
あの空を飛んだ若者たちが遺したもの。それは過去ではなく未来を私たちに託した最後の手紙だったのかもしれません。」
この集会で一人でも多くの子どもたちの心に平和の大切さが響いていたら…いいなと思います。